伊奈利と(略)、更に荷田氏。本日は秦氏と水銀中毒。

昨日は絵の面倒な所をずっと描いていたので早々に飽きてしまい、時間があるので稲荷神社に関する話題の続きです。
伊奈利と稲荷、狐と空海、そして秦氏、更に荷田氏←NEW!



まずは前回までのポイントを、よく分からなくなってきた自分の為にまとめてみます。


・古代には「春に山の神が里に降りてきて田の神となり、秋に収穫が終ると山に帰る」という信仰があった。

・狐には山と里を行き来するという習性があった為、狐を「田の神様」として扱っていたのが、後に狐が稲荷の使いとされるようになった。

・稲荷神社の祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)で穀物・農業の神様。

・宇迦之御魂神の別名が御饌津神(みけつかみ)であり、みけつの「けつ」が狐の古名「けつ」に想起され、誤って「三狐神」と書かれしまった為、狐は宇迦之御魂神の眷属であるとみなされた。

・稲荷信仰の総本山・伏見稲荷大社は秦氏の氏神。

・秦氏は3~4世紀頃に新羅(朝鮮)から渡来した集団で、卓越した技術を持つ技術者の集まりだった。

・秦氏の一部が現在の京都の深草に進出し、その地を治めていた豪族荷田氏を制圧し現伏見稲荷大社のある伊奈利山の祭祀権を奪取、そして711年に前伏見稲荷大社である伊奈利社を創建。

・荷田氏は摂社である白狐社(命婦社)の統治を与えられる。

・白狐社(命婦社)の祭神である命婦専女神(みょうぶとうめのかみ)は、810~24年あたりに宇迦之御魂神の眷属となった狐。



こんなところです。

で、これから都が平安京に移ってからの話になるのですが、秦氏ってすごいですよ。

秦氏って3~4世紀頃に新羅(朝鮮)から渡来したと書いたのですが、深草に進出したのは5~6世紀あたりではないかという事なのです。

まず福岡に上陸し、彼らは宇佐八幡宮の元宮である矢幡八幡宮を創建します。

全国津々浦々にある八幡宮も秦氏が創建したものっていうのがすごいですよねぇ・・・。

その後5~6世紀あたりに深草へ進出。

はじめ物凄く不思議だったのですよ、なんで深草?って。

当時のこの辺りの中心地と言えば奈良(下図の①です)でしたから、京都の深草(下図の14です)ってちょっと外れてるように見えたのです。

太秦に進出した秦氏にしてもそうです。

ですが時代が変わるにつれてだんだん都が京都に移動してくるのですよ・・・。

794年に都が平安京に移る時に、秦氏は天皇に資金提供をし都を自分達の勢力圏に持って来たのです。

f0351853_02504827.jpg

はじめは中央下の①からスタート。

数字がピンク丸の横にあるのは、また同じ場所に戻って来たよ☆ということです。

中央上の14が平安京です。

ちなみに緑のウニョウニョは山です!(`・ω・´)

山です!(`・ω・´)



なんかすごいですよねぇ・・・。

先見の明があると言えばそうなんですけど、何百年と時間を掛けて徐々に自分達の居る方向へ手繰り寄せている感じが、蜘蛛の巣にかかった獲物を少しずつ確実に捉えていく蜘蛛の様で。

上の図に星のマークがあるのですが、あの場所は大和の地を眺める絶好の場所だったそうで、古代の人達は大和へ来る時にあの場所から大和の地を眺めたのだそうです。

山々を見てとんぼが交尾してるみたいだね☆と言った御仁もいました。

ですが秦氏は違います。

100年後200年後を見据えて行動しています。



①から③⑤と数字が並んでいますが、そこには川があり谷になっていて宇陀地方へと行く事が出来ます。

宇陀は古代に重宝された水銀や辰砂の産地で、国内だけでなく海外からも買い付けに来ていたそうなのです。

それはそれは賑やかだったそうなのですが、あんまり度が過ぎると出てくるのが水銀中毒。

538年に仏教が伝来し、次第に国産の仏像が造られるようになりますが、仏像を金色にメッキする技法に水銀アマルガム鍍金法が用いられたそうなのです。

これは水銀を蒸発させて仏像にメッキを施す方法なのだそうですが、その蒸発した水銀を技師が吸引すると発生するのが水銀中毒。

廃水や空気、土壌なんかにも当然水銀が混ざりますから、それを元に民にも被害が出ます。

て言うか、その前に採掘場からの汚染もあるでしょうから、どのみちその一帯は居住出来なくなるのです。

平城京にある奈良の大仏も5年がかりでメッキを施されましたが、その間都の人達は蒸発水銀を吸い続け、水銀中毒にかかってしましました。。。

蒸発水銀を吸った場合の中毒症状は、気管支炎・肺炎、腎障害・むくみ・尿毒症、それから倦怠感・手の震え・運動機能の失調などです。

これらを当時の人達は仏教を信仰した為に日本の神々が怒ったのだ、祟りだと恐れ都を転々としました。


安心してください、神の祟りではなくて水銀中毒ですよ。


明日も(絵が順調だったら)続きます。


゚♪゚.★.。O。゚♪゚.★.。O。゚♪゚.★.。O。゚♪゚


それでは本日も良い一日を~。

musica 「スーさん達ってさ、事ある毎に神の祟り~とか言われちゃっててさ・・・」

スーさん 「それは一重に知識が無かった故だろう?仕方あるまい」

m 「仕方あるまい、か」

ス 「我々は人を受け止める為にいるのだから」

m 「祟ったりはしないです?」

ス 「当たり前だよ。でも君が祟る神を望むのならば・・・」

m 「いつものパターンですねw」





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by garoumusica | 2015-12-06 05:00 | 神社巡り | Comments(0)

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