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今宮神社編 その3。 ~あさきゆめみし 京を巡る旅~

お久し振りの「あさきゆめみし 京を巡る旅」です。




・・・どこまでやってたんですっけ・・・。

はー、自分のブログを読み返さないと。

あー・・・、本殿と疫社の画像を載せたところで終わっていました。

ではもう一度。

本殿。

今宮神社編 その3。 ~あさきゆめみし 京を巡る旅~_f0351853_00245336.jpg



そしてスーさんの疫社。

今宮神社編 その3。 ~あさきゆめみし 京を巡る旅~_f0351853_00250720.jpg

さてさて、今宮神社で由緒略記を購入したのでそれを見ていきましょう。

由緒略記には、

「当社地には平安遷都以前(794年)、年代は未詳だが厄病を鎮める為の疫神(素戔嗚尊)を祀る祠(現在摂社疫神社)があったといわれる」

とあるのですが、他のページに載っている『都名所図会』という、1780年に刊行された京都の地方紙に載せられている当時の今宮神社の図には、疫社ではなく「天王社」とあります。

なんだなんだ、スーさんじゃなくて牛頭天王が祀られていたという事じゃん。

八坂神社とおんなじパターンですね。

この略記の他のページには、明治27年(1894年)に刊行された『新撰京都名所図絵』に載せられた今宮神社の図も載っているのですが、そちらでは疫社の名が「疫神社」となっています。

明治政府が出した神仏分離令によって、祭神の牛頭天王が素戔嗚尊に変更されたパターンとみてよさそうです。

じゃあ、本社の祭神である大己貴命、事代主命、奇稲田姫命は一体何なのか。

とりあえず、今宮神社の歴史の勉強を続けてみます。



「994年に都で大規模な疫病が流行った為、朝廷は神輿2基を造って当社の地に古くから祀られる疫神を船岡山に安置し、神慮を慰める為に音楽奉納などを行った後、疫災を幣帛に依り移らせて難波江に流した。これが紫野御霊会であり今宮祭の起源である」

朝廷は神輿2基を造って当社の地に古くから祀られる疫神船岡山に安置・・・。

という事は、疫神様を二柱祀っていた事ですね。

この時はまだ本社の祭神の大己貴命、事代主命、奇稲田姫命はこの土地に祀られていません。

なので牛頭天王と他の誰か、という事です。

普通に考えると奥さん?子供達?

実は現在の今宮神社には末社として大将軍社があり、そこには牛頭天王と八大王子が祀られていますが、これは平安京の四方に都の鎮守として祀られた大将軍社のうちの一社が遷されたものだそうなので、この末社の祭神は上記の二柱には該当しません。

あー・・・、アレですかね?

牛頭天王と一緒に祀られる事の多い蘇民将来?

今宮神社には蘇民将来は祀られていないのですが、今宮神社で販売?されている「やすらい人形」には、「蘇民将来子孫也」と書かれているそうです。

「蘇民将来子孫也」っていうのは、牛頭天王が蘇民将来の子孫は護ると言われた逸話?によるものです。



さてさて、朝廷が神輿2基を造って疫神を船岡山に安置した訳ですが、なぜ船岡山?って感じがします。

船岡山は北極星を模した場所であり、平安京の起点となった場所であり、そして天皇の住む内裏の裏手にあたる場所です。

天皇よりも上に位置する訳ですから、相当なもんです。

それだけ天皇は疫病が恐ろしかったのでしょうかね?

祀られた神様が牛頭天王ではなく素戔嗚尊だったとしたら、天皇はその背後を出雲神に任せた事になり、それはそれで楽しい感じです。

まぁ、それはもう推測の域を出ませんのでこの辺で置いておいて、朝廷が疫神を船岡山に安置したのが994年のお話でした。



そして時は流れて1001年。

疫病が再び京の都を襲います。



明日に続きます。



+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+



それでは本日も良い一日を~。

musica 「あー・・・、今日も何も作らなかったです・・・」

スーさん 「何も作らなかったら君は落ち込むのかね?」

m 「なんか一日を無駄にした気がします」

ス 「だが、君はこの記事を書いた。その為に色々な文献を読んだだろう?」

m 「そうですけど、何も創作していない・・・」

ス 「今日出来なかった事を数えて落ち込むよりも、成した事を数えなさい」

m 「えーっと、ネットのインドのお店で石を買いました!とても美しいラブラドライトです!・・・(´・ω・`)」

ス 「使った後に無駄使いを悔やむのはやめなさい。創造の為に購入したのだろう?」

m 「そうですけど、守護さんの販売許可がなかなか下りないから、溜まる一方・・・」

ス 「しばし時待て、うぐいすよ」

m 「・・・」






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by garoumusica | 2017-01-11 05:00 | あさきゆめみし 京を巡る旅 | Comments(0)

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