画廊musica、石を磨くの巻。
2017年 01月 26日
先日インドの工房に注文していた石が届いたのです。
ネットで見かけた、ピンク色をしたラブラドライト。
ピンク色とか紫色のラブラドライトは、ネット情報によると結構希少らしく、値段も普通の青系とか金色系の10倍から高い物では25倍くらいの値がついているのです。
が、その石に限っては通常の2倍程度。
見た目もネットで画像を見る限りでは悪くありません。
ネットでの石の販売って、結構画像詐欺が多いのです。
色の無い石をフォトショでカラフルに見せたり、光を強く当てて美しく見せたり。
私は本館ブログで石の特集を良くするので、フォトショを使って画像をいじるのですが、色を実物に近づけるのって本当に難しいんです。
あれこれ色をいじったり、コントラストをつけたり弱めたり。
色々と試行錯誤をしているうちに、ネットでの画像詐欺を見分けるのが得意になりまして。
今のところ、失敗したな〜っていうのは無いのです。
で、ピンク色した通常よりもお安いラブラドライト。
見た感じ画像を極端にいじっている訳でもなく、光を強く当てている訳でもない。
なんでこんなに安いのか・・・。
美しいピンク色だし、お手頃価格だし、ピンク欲しい・・・。
という事で、ちょっと失敗覚悟で購入してみたのです。
冒険冒険!(`・ω・´)
そして到着。
早速開封してみると、グレーベースで待機時間(光が当たらずラブラドライトの輝きが見られない状態を表すmusica用語)は地味なものの、光が当たるとそれは美しいピンク色が現れます。
しかも、ピンク色の上下には黄緑色と黄色と青色が控えている、カラフルな石!
いいじゃん!と思いながら表面を撫でてみると(手触りフェチ)、あれ?表面に段がある・・・???
シラーがはっきりとしているので、表面の凹凸が画像に映らなかった様です。
うーん、どうやら安さの秘密は磨きの甘さにありましたか。
ですが、石自体は悪くない。
むしろ輝きが美しい・・・。
・・・(´・_・`)
よし!磨き直そう!(`・ω・´)
という感じで、私の初磨きが始まったのです。
まずはネットで磨き方の確認。
ネット情報によりますと、耐水性の紙やすりでも磨けるようです。
数字の小さな目の粗いものから磨き始め、段々と数字をあげて目の細かな紙やすりへと変えていき、最後は研磨剤で磨き上げるとの事。
耐水性の紙やすり、実は何故は昨年末に何枚か購入していたので問題ありません。
そして研磨剤。
研磨剤はピカールという商品がおすすめのようですが、どうやら臭いがきついらしい・・・。
これはちょっと化学物質過敏症には使えないかも・・・、という事で、どうなるか分かりませんが、キッチンクレンザーと金属磨きクロスで代用!
こんな感じで私の初磨きが始まったのです。
ネット情報では石を初めから研磨する場合、最低でも2時間は磨くと言われている方がいらっしゃたので、それを目安に磨く事に。
800番と1000番と1200番と2000番の紙やすりがあったので、小さい番号から磨き始めです。
台所の流しの側で時々石を濡らしながら。
割とすぐ削れるようです。
なので段々と数字を上げていきます。
で、2000番まで来たところでティッシュで水気を拭いてみると、超マット・・・。
わー、全然輝きが無い〜・・・。
これ、私の力でピカピカになるのかな?と思いつつも、クレンザー磨きをかけていきます。
アトピーっ子なので作業中はずっとビニール手袋を着用です。
クレンザーを指先につけて辛抱強く磨いていきます。
ですがやはり思ったほど綺麗になりません。
そして最終兵器、金属磨きクロスの登場!
流し台に置いたクロスの上にラブラドライトを押し付けて磨きます。
そして磨き始めから2時間半経った状態がこちら!
頑張った!私!
他の石に比べるとまだまだ照りが弱いので、また暇な時に磨き直しをしなければと思いますが、この状態ですでに愛着があります。
なんだか良い経験になりました。
通常は機械で研磨するのでしょうからここまで大変ではないかとは思いますが、磨き手の方の気持ちが分かってなんだか良かったです。
石って結構良いお値段がするんですよ。
研磨される方の給料も含まれますから当たり前なんですけど、やっぱり高い石には「高っ」て思っちゃう。
そして物価の違いを知っているから、海外から直接仕入れたら安いと思っている部分もありましたが、やはり人の価値は平等ですから、人件費を含めた料金に対して「高いな〜」などと思うのはやめようと思いました。
良い体験でした。
(○・ω・)ノ-------------end-------------
それでは本日も良い一日を〜。
ところで、インドから石を購入すると匂いがついているのです。
お香でも焚きながら作業されているのかな?と思っていたのですが、今回その理由が判明しました。
香油を石に塗ってらっしゃるのです。
ジップの袋にこってりと香油がついた状態で届きましたからw
えー?何で?艶出し?などと思いましたが、ネットで検索してみてその理由が分かりました。
インドでは石像やヒンドュー教のタントラのシンボルのリンガヨニに、香油を掛けて祈る習慣があるのだそうです。
そういえば、キリスト教のイエスさんも香油を注がれていましたっけ・・・。
musica 「神聖なものに香油を掛けるという習慣があるんですね・・・」
スーさん 「文化の違いだな」
m 「本当に〜。そういえばチベットの天珠も白檀オイルで磨きますもんねぇ。スーさんの匂いw」
ス 「何か気がつかないかね?」
m 「気がついてる・・・。チベット人のY染色体ハプログループはD系統で、インド東北部にもハプログループDの方がチロッといらっしゃった・・・」
ス 「メシアとは?」
m 「ヘブライ語で油を塗られた者・・・。あー、もう!石に勉強を持ち込まないでください!」
ス 「ハハハ、人生は勉強だ」
by garoumusica
| 2017-01-26 05:00
| つれづれ
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